Japanische Klassiker mit Furigana
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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
Lesen Sie 名曲決定盤 (めいきょくけっていばん) von 野村 あらえびす (のむらあらえびす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.837 Zeichen · 680 Bildschirme
ヒュッシュのこの歌に示した端正な表現と、その端正さの底に潜む情緒は実に無類の境地に達したものである。
「菩提樹」はスレザークが名盤で、ゲルハルトが僅かに追従し得ると私は信じていた。が、ヒュッシュの出現によって、また別にこの境地のあることを認めなければならない。この歌は極めて派手に歌われがちな習慣を持っているので、ヒュッシュの地味な歌い振りは一応不思議ではあるが、その平坦な悲哀感のうちには言うに言われぬ良さがある。スレザーク以上とは言い難いが、少くともゲルハルトと並んで、この歌の正統派的な表現の代表的なものであろう。
「溢るる涙」はこの輯でも屈指の出来である。雪の上にはふり落ちる涙、その悲しみを運び去る小川、――その深沈たる悲哀の表現は驚くべきものだ。ヒュッシュの声の深さは、この歌に最もよく現われていると言っていい。
「春の夢」は、ゲルハルトの情緒的な美しさが一番私を牽きつけた。が、ヒュッシュの宏大な表現、――全曲を支配する、靄のような悲哀感のうちに脈動する夢幻的な歓喜は、私に新しい美を示した。
「道しるべ」は歌としても優れているが、ヒュッシュの出来栄えは実に抜群である。