Japanische Klassiker mit Furigana
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だらくろん(ぞくだらくろん)
堕落論・日本文化私観 他二十二篇
Lesen Sie 堕落論・日本文化私観 他二十二篇 (だらくろん(ぞくだらくろん)) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.198 Zeichen · 171 Bildschirme
万事たのむべからず、そこで彼はよく見える目で物を人間をながめ、もっぱら死相を見つめてそこから必然というものを探す。彼は骨董の鑑定人だ。
花鳥風月を友とし、骨董をなでまわして充ち足りる人には、人間の業と争う文学は無縁のものだ。小林は人間孤独の相と云い、地獄を見る、と言う。
あはれあはれこの世はよしやさもあらばあれ来む世もかくや苦しかるべき(西行)
花みればそのいはれとはなけれども心のうちぞ苦しかりける(西行)
風になびく富士の煙の空にきえて行方も知らぬ我が思ひかな(西行)
ほのほのみ虚空にみてる阿鼻地獄行方もなしといふもはかなし(実朝)
吹く風の涼しくもあるかおのづから山の蝉鳴きて秋は来にけり(実朝)
秀歌である。たしかに人間孤独の相を見つめつづけて生きた人の作品に相違なく、又、純潔な魂の見た風景であったに相違ない。
然し孤独を観ずるなどということが、いったい人生にとって何物であるのか。
芸術は長し、人生は短しと言う。なるほど人間は死ぬ。然し作品は残る。この時間の長短は然し人生と芸術との価値をはかる物差とはならないものだ。作家にとって大切なのは言うまでもなく自分の一生であり人生であって、作品ではなかった。