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Japanische Klassiker mit Furigana

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だらくろん(ぞくだらくろん)

堕落論・日本文化私観 他二十二篇

坂口 安吾

Lesen Sie 堕落論・日本文化私観 他二十二篇 (だらくろん(ぞくだらくろん)) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.198 Zeichen · 171 Bildschirme

Aozora Bunko

しきりに身体をかいているが、虱でもいるのだろう。稲垣足穂に寝台をとりあげられるようでは、虱も仕方がなかろうと、おかしくて仕方がない。一人であれこれ喋ること喋ること詩を論じ文学を論じ二時間ほど喋りつづけ、あんまりおかしな奴なので私は全く面白くなって原稿を承諾した。いずれ新日本社へ遊びに行き、一緒に菊岡久利の銀座の店をひやかす約束をする。そのとき岡本潤に会えるようにしておいてくれと頼む。岡本潤からは三年程前一度会いたいという手紙を貰ったので、そのうち飲みに誘いに行くからと返事をしたまま、いまだに約束を果さない。当時はちょうど飲む店がなくなったからなのである。半田義之が共産党になって、この青年の顔を見るたびに、お前も共産党になれ、と云って、吃って、唾を飛ばしながら勧誘大いにつとめる由だが、共産党は驚かんですが、唾が顔にかかって汚くて困るです、と言う。まったく、大笑いした。

昨日、私は、素子は矢田津世子だと云った。これは言い過ぎのようだ。やっぱり素子は素子なのだ。手を休めるとき、あの人を思いだす、とても苦しい。素子はあんまり女体のもろさ弱さみにくさを知りすぎているので、客間で語る言葉にならないのではないか、と書いた。