Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠1

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.314 Zeichen · 398 Bildschirme

Aozora Bunko

「なるほどだけでは張合いがございません。私もあのドサクサまぎれに店の金を少々持逃げ致しまして、ちっとばかり悪いことをやり、今ではこんな姿に落ちぶれました。旦那をお見かけ申したのは、ほかじゃあございません……」

「何だい」

「もとはと申せば、みんなお前様の蒔いた種といってもよいのでございますから、どうかいくらか恵んでやって下さいまし」

「お前さんも相当の悪になったね」

七兵衛はジロリと紙屑買いの面を見ると、紙屑買いは嫌味な笑い方をして、

「その代り旦那、お前様がつれておいでなすったあのお松という女の子、あの子の行方を私がすっかり喋ってしまいますよ」

「うむ、そうか、ともかくお前さんにこれを上げるから喋れるだけ喋ってごらん」

七兵衛は懐中から取り出した財布をソックリ紙屑買いに手渡しする。

「どうもこりゃ恐れ入りやした。それでは旦那、これから私がその娘さんのいるところへ御案内をしてしまいましょう」

それで二人が神楽坂のところまで来ると、紙屑買いは足が痛い痛いと言い出す。どうやらおれを蒔く気だなと悟った七兵衛は、わざと油断をしていると、ふいと路地を切れて姿を隠す。先廻りをした七兵衛、