Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.314 Zeichen · 398 Bildschirme
この立合をながめていたもののなかに、一人の物好きがあります。最初は抜からぬ顔で人の後ろに立っていたが、ジリジリと一足前へ、二足前へ、余の連中が一寸二寸と後ろへさがる間に、この男のみは知らず知らず前へ出て行くので、水が流れて岩がおのずから進むように見えます。
「仲裁無用」かの松の樹の貼札の下まで来て突っ立って、じっとこの果し合いを見ている。脚絆足袋草鞋、菅笠は背中に、武士ではないがマンザラ町人でもない――手に四尺五寸ほどある樫で出来た金剛杖まがいのものをついていました。
世間には、さまざまの変人がある、好んで危きに近寄るは変人のなかの愚なる者。
壮士の額にはようやく汗が滲んできた、それと共に気がジリジリと焦れ出すのがわかります。この時、竜之助の足許がこころもち進む。
壮士の踵がこころもち退く。上段の太刀をおもむろに下ろして、中段に直します。
「構えの如何に頓着せず、立合うや直ちに手の内に切り込み、そのまま腹部をめがけて突き行けば必ず勝つ」とは、千葉の道場などでよく教えた立合の秘訣で、機先を制して勝ちを咄嗟にきめるか、さもなければ、塁を高くして持久戦の覚悟をきめ、そうして後に根気で勝つ。