Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠1

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.314 Zeichen · 398 Bildschirme

Aozora Bunko

田中去って後、竜之助と山崎とは水入らずの旧知で、

「時に吉田氏、その後の雲行は、いよいよ穏かでないぞ」

「うむ、そうか」

「清川八郎が手で、新徴組の大部が江戸へ帰ったことは聞いたか」

「それは聞いた、横浜の毛唐を打ち攘う先鋒とやら」

「清川は食えぬ奴、なんというても新徴組第一の人物」

「そうかも知れぬ」

「毛唐を打つというも、実は江戸で事を挙げる、新徴組をダシに使うて幕府を覘う奴じゃ」

「なるほど、あいつは放っておいたら、えらいことをしかねない」

「芹沢、近藤、土方など、幾度もあいつが首を覘うたが、運が強い」

「うむ」

「ところが、天運めぐりめぐって、ついこの間、首尾よく清川を討ち止めた」

「ナニ、清川が殺された?」

「いかにも。芝の赤羽橋で、速見又四郎、佐々木只三郎らの手で、見事にしてやられた」

「やつも、千葉の高弟で手は利いていたはずだが」

「佐々木も速見も聞ゆる使い手じゃ、多勢で不意をやられてはたまるまい」

「うむ――そうすると新徴組は瓦解たか」

「壊れはせぬ、二つに割れた。最初、江戸から京都へ上ったのは総勢二百五十人、それは大方、今いう清川が手で江戸へ帰って、残るは芹沢と近藤を頭に十四人」