Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.314 Zeichen · 398 Bildschirme
「いよいよ拙者の天下である、明日になって見ろ、わかることがある」
こう言って、芹沢はお梅に酌をさせて頻りに飲んだ。
芹沢はお梅を抱いて快く眠った。屏風を立て廻して同じ広間の中へ、平間と糸里、平山と小栄の二組も、床を展べさせて夢に入る。芹沢が欣々としていたのは近藤を謀り得たと思ったからです。今宵の宴会の終りに近藤勇は、その馴染なる木津屋の御雪を呼ぶか、御雪のところへ行くか、然らずば晩くこの屋敷へ帰る。その隙を見て多勢で暗討ち。人の手配に抜かりなく、ことにその手利きの一人として机竜之助を頼んでおいた。明日になれば、首のない近藤勇の死骸を、島原界隈で見つけることができる。そして新撰組の実権を自分の一手に握る、これを根拠としてやがて一国一城の望みを遂げようという。
ところが、それよりズット前に、近藤勇は土方歳三と沖田総司と藤堂平助とをつれて、駕籠にも何にも乗らずコッソリ裏の方からこの屋敷へ帰って来て、いるかいないかわからないくらいの静かさでおのおの近藤の居間に集まっていたのを芹沢らはちっとも知らなかった。芹沢らがいよいよ寝込んでしまったと見定めた時に、近藤勇だけは平服、土方と沖田と藤堂の三人は用意の黒装束。