Japanische Klassiker mit Furigana
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たぬきじる
完本 たぬき汁
佐藤 垢石
Lesen Sie 完本 たぬき汁 (たぬきじる) von 佐藤 垢石 (さとうこうせき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 133.158 Zeichen · 273 Bildschirme
そして、そのあたり鮮人が泥の中をかきまわしているのは、彼ら個人で砂金を捜しているのだという。北海道や大陸の方の砂金捜しの話は、聞いていたが、いま汽車の窓から見る風景のなかに砂金捜しの姿を発見したのは、夢のような心地がした。鮮人に一貫目もある大きな砂金を拾わせたいものである。
その隣席の客は語を続けて、朝鮮には至る所に金がある。昭和十四年度における朝鮮の産金予想は二十七トンであると説明した。二十七トンの金、これは私らにはどんな量か、どんな紙幣束に代わってくるか想像もつかない。恐ろしく、金が沢山あるところだと思った。そういえば、何となく赤土山がピカピカ光るような気がする。
京城へ入ってみると、朝鮮臭いところはどこにもない。だから、取りたてて変わった印象はないのである。変わった印象を受けないのが、かえって変わった印象を受けたくらいである。建物も人も乗物も犬にも特別なところがない。
出迎えの人に案内されて、朝鮮神宮へ参拝し、それから夜、京城日報主催朝鮮将棋大会木村名人歓迎会というのに臨んだが、妓生さんを見られると思ったところ、内地から行った芸妓ばかり酌に出た。