Japanische Klassiker mit Furigana
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たぬきじる
完本 たぬき汁
佐藤 垢石
Lesen Sie 完本 たぬき汁 (たぬきじる) von 佐藤 垢石 (さとうこうせき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 133.158 Zeichen · 273 Bildschirme
支那の空へも飛んで行く。夏羽は頭が珈琲褐色で、眼のまわりには白い輪がある。冬羽は、耳羽だけに暗褐色の斑点があって美しい。翕の下両覆に灰色の羽が生えていて、冬は嘴と脚が深紅の色を現わし、白い羽に対して目ざむるばかり鮮やかである。夏になると次第に紅が暗くなる。千鳥やシギと異なって指の間に膜のあるのが特徴であるそうだ。
しかし、学術上の『みやこ鳥』は他にある。ほんとうは、ゆりかもめのみやこ鳥は俗名なのだ。そして学術上のみやこ鳥の方が一段と美しい。これは千鳥科に属していて、西伯利亜の東部からカムチャツカの方にわたって分布し、日本ではかつて千島、北海道、本州、四国、九州、台湾の方まで飛んできたが、近年では朝鮮の一部に見るだけとなったそうである。翼の長さは二百二十五ミリで嘴峯は九十五ミリに突き出し、頭から背部と上胸部にかけ、また翼と尾の末端は黒く、そのほかは真っ白である。眼の下に白い色の小さい点が浮き出し、嘴と脚が赤く、脚の長さは五十ミリほどあって、見るからにスマートな姿をしている。そして脚の指に膜がない。
在原の業平が東へ下ってきた時に、隅田川の言問の渡船場あたりで、嘴と脚の紅い水鳥を見て、いかにもみやびているところから『みやこ鳥』