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Japanische Klassiker mit Furigana

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たぬきじる

完本 たぬき汁

佐藤 垢石

Lesen Sie 完本 たぬき汁 (たぬきじる) von 佐藤 垢石 (さとうこうせき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 133.158 Zeichen · 273 Bildschirme

Aozora Bunko

しかし、男振りはいい。重臣はああいう見目よい男がお好きなのかも知れないと考えた。

その次に登壇したのは、藤原銀次郎である。藤原の、からだのこなしにはどこか瓢逸のところがある。答弁の句切り句切りに、ひょこひょことお辞儀するのだ。そして最後に、他の所管のことはそれぞれの大臣に答弁させる、などと脱線したのは、内閣を紙会社と心得ているのかも知れない。ひどく、ご愛敬である。自分の席へ帰って行くのに足取りが、ちょこまかと、なんとなく活動役者の高勢実乗に似ている。そんな風な男から、日本の経済国策が生まれてくるのだ。

二、三年前藤原は鐘紡の津田の向こう脛をかっ払っておいて、支那の草を買ったことがある。まことに、抜け目のない商工大臣でもあろう。

貴田耘平が『産業問題』を提げて演壇へのぼって行った。あごの鬚髯は、随分白くなったが、なかなか元気だ。明治四十三年の晩秋、私が宇都宮へ遊びに行ったときには、まだ高田は県会議員をやっていて、鬚髯は黒かった。当時、高田は宇都宮の花柳街にこもつこ家というのがあって、そこの抱え妓の小玉と呼ぶ甚だ小柄な若い子を後援していたが、この元気ではいまでも若い子を贔屓にする実力を持っているかも知れないのである。