Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
Lesen Sie 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) von 徳冨 蘆花 (とくとみろか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.742 Zeichen · 256 Bildschirme
「ここだて、なお豊。少し早いようだが――いって聞かして置く事があるがの。卿も知っとる通り、あの武男さんの母さん――御隠居は、評判の癇癪持ちの、わがまま者の、頑固の――おっと卿が母さんを悪口しちゃ済まんがの――とにかくここにすわっておいでのこの母さんのように――やさしくない人だて。しかし鬼でもない、蛇でもない、やっぱり人間じゃ。その呼吸さえ飲み込むと、鬼のでも蛇の女房にでもなれるものじゃ。なあに、あの隠居ぐらい、おれが女なら二日もそばへいりゃ豆腐のようにして見せる。――と自慢した所で、仕方ないが、実際あんな老人でも扱いようじゃ何でもないて。ところで、いいかい、お豊、卿がいよいよ先方へ、まあ小間使い兼細君候補生として入り込む時になると、第一今のようになまけていちゃならん、朝も早く起きて――老人は目が早くさめるものじゃ――ほかの事はどうでもいいとして、御隠居の用をよく達すのだ。いいかい。第二にはだ、今のように何といえばすぐふくれるようじゃいけない、何でもかでも負けるのだ。いいかい。しかられても負ける、無理をいわれても負ける、こっちがよけりゃなお負ける、な。