Japanische Klassiker mit Furigana
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せいだんつきのかがみ
政談月の鏡
三遊亭 円朝
Lesen Sie 政談月の鏡 (せいだんつきのかがみ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.603 Zeichen · 108 Bildschirme
番「外へ立っちゃアいけません、板の間稼ぎでも何でもない物の間違でげす」
と云って居る所へ、人を掻分けて近江屋金兵衞が参り、
金「何だ/\」
番「是は大屋さん入らっしゃいまし、相手は帰りましたが、本郷町の桂庵婆のお虎てえいけない奴で」
金「何か取ったのか」
番「婆アが取ったんじゃア有りませんが、貴方の店子で、それ浪人で売卜に出る人が有りましょう」
金「ア、ア」
番「あの綺麗な娘が有りますな」
金「ア、お筆さんと云うのだが、何だえ、何う云う間違いなんです」
番「婆アが云いますには嬢さんが巾着を取ったって、嬢様が着物を着て了い、手拭を絞ってる所へ婆アが板の間から飛んで来て嬢さんの袂へ手を入れると、辷り込んだのでゞも有りますか巾着が出ましたお嬢様が他人の物を取るようなお子様じゃア有りませんが」
金「なにー、篦棒めえ、貴様は何だ」
番「湯屋の番頭で」
金「何だって番をして居るのだよ」
番「番はして居ましたが、袂から巾着が出たので」
金「出たって他人の物を取るようなお筆さんじゃアねえのに、そんな悪名を付けられて堪るものか、己の店子に間違いが有っちゃア此の儘に捨置かれねえ、何処までも詮議を為なけりゃアならねえ、他の事とは違う、婆アは何処に居る、姉さんは何処に居る」