Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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せいだんつきのかがみ

政談月の鏡

三遊亭 円朝

Lesen Sie 政談月の鏡 (せいだんつきのかがみ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.603 Zeichen · 108 Bildschirme

Aozora Bunko

時は、其の師匠へ証文を差出すと然る医に承りて承知致して居ります、何故に拙者が毒を盛りましょう、毛頭覚えない事、拙者に能く似た者が有って必ず人間違いでござろう、毛頭覚えはございません」

豐「亭主の敵を討ちたいという心掛の女が、毒を盛った者と他の者と取り違えようか、如何に陳ずるとも迚も免れん処、其の方天命は心得て居るだろうな」

清「存じて居ります、存じては居りますが、決して覚えはございません」

豊「上を欺くな」

清「いえ欺きません、殺して置いて殺さんと云えば上を欺き、殺しませんものを殺したというも上を欺く事でございます、どのような強い責に遭いましても覚えない事は白状いたされません、はい如何にも残念な事で、御推察下され」

とどうも言葉の様子に曇りもなく、毒を盛るような侍ではないなと云う事がお目に触れたから、

豊「然れば其の方は前々は何処の藩中である、主名を申せ」

清「主名は申されません、主家の恥辱に相成る事、どのようなお尋ねがあっても主人の名前は申されません、仮令身体が砕けましょうとも、骨が折れましても主名を明かしましては武士道が立たんから決して申し上げられません」