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Japanische Klassiker mit Furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

身を休めることさえできれば」

「じゃあ、あんな物置小屋同様な寝小屋でもようございますかい」

「わが輩は出征中の体だ、樹下石上も厭うものではない。……ただ腹が減った、さっそくそこの羊の股でも煮てくれい。そして酒だ、つづいて汁、飯、何でもいいから早くいたせ」

「かしこまりました。ま、こんなお菜で、とにかく一角お飲りなすっていて下さい」

「お、忘れていた。外に繋いでおいたのは、雪烏騅と申す名馬。あれへもあとで飼糧をやっておいてくれんか。そして、どこか人目につかん所へ繋いで今夜は大事に守っていてくれよ」

「じょ、冗談じゃございません。だんな。なんでわしらに、一ト晩中の保証ができるもんですか」

「どうして」

「この辺、馬泥棒は名物なんで。ヘイ……。しかもそんな宝物みたいな名馬とあっちゃあ、なおさら目をつけられるにきまっていまさあ」

「ふうむ……。この地方では、そんなに馬の値段がいいのか」

「いいえだんな、山賊村が近けえンですよ。――ここから先に桃花山というのがありましてね」

「桃花山」

「へい、打虎将の李忠、小覇王の周通、その二頭目の下に六、七百の子分がおります。強いのなンのッて、おかみの討手も、寄りつけた例はないほどでして」