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Japanische Klassiker mit Furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

「将軍、無残な目にお遭いなされましたな。ご胸中もお察しできる」

「やあ、きさまがかねて聞く宋公明だな。このほうに恥をかかす気か。早く首を打て」

「いや将軍。まだ人生を見限るのは早過ぎましょう。お互いはまだ若い。あたら命を、そう粗末にすることはない」

「では、生かしておいてどうする気だ?」

「あなたの勇と才能を使いたい」

「だれが」

「天が」

「ばかを申せ。使いたいのはきさまらだろうが、いやしくもわしは呼延灼だ。賊徒の道具には相ならん」

「しかし、人間と生れた宿業の尽きぬうちは、いやでも天はあなたを地上で使い切るでしょう。梁山泊は賊の巣窟とのみお考えのようだが、これなん天星の集まりです。天意による世直しの大作用を、この土においてしいるものです。呼延将軍」

「なんだ」

「さきにあなたが盗まれた名馬烏騅は、盗んだ桃花山の周通を納得させて、そこの幕の外につないである。あらためてお返し申す」

「なに。あれをわしに返すと?」

「されば、烏騅に跨がって、ここをお逃げになるならお逃げなさい。――しかし、すでにあなたは朝廷からあずかった三軍を征途に亡い、また三千の連環馬軍を殲滅され、いわば籍なき敗軍の孤将にひとしい。