Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

唇の渇きや皮膚の血色も常ではない。呉用は目ざとく、すぐ訊ねた。

「宋先生。どこかお加減が悪いのではありませんか」

「いや、たいしたことはないでしょう。ただここ七日ほど微熱を覚えて、どうも食がすすみませんが」

「そりゃいかん。大熱にきまっている。眼底が赤い」

「眼が赤いのは、じつは今、午睡をとっていたからです。ああそれで思い出した。張順に起されたとき、私は夢を見ていたようだ……」

「どんな夢を?」

「死んだ晁蓋天王が、枕元に立って、ひどく心配そうな顔をしているのです。そして梁山泊の方を指さして、しきりに、帰れ帰れとでも言っているようでしたが」

「そこを呼び起されたわけですか」

「ええ。醒めてみると、ぐッしょり汗をかいていました。妙な夢をみるものですな」

「はアて。ただの夢とは思われん。総統、あなたは大事なお体なのだ。つまらん我慢はしないでください」

「いや、夢は、五臓の疲れ。おそらく、風邪でしょう。ご心配はいりません」

宋江はあくまで軽く言っていた。しかしその晩、降参の索超を加えて一酌汲もうと約していたのに、彼はその席へすら出ず、もうたいへんな苦しみ方だ。人々が驚いて体をみると、なんと、背なかの一部に、大きなはれものができていた。