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Japanische Klassiker mit Furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

そうですか。ぜひもございません。では仕方がねえ!」

「あっ、な、なにをなさるんで」

「ほッといてくれ。俺ア、この店をかりて、身の処置をつけざアならねえ。俺がここで自害したら、役人が来て、梁山泊の張順だ、さては安道全も一味の仲間かと、おまえさんにも嫌疑がかかるかもしれねえが」

「じょ、じょうだんではない。役所沙汰などはふるふるだよ。金看板もだいなしになってしまう」

「いいや、俺もこのままでは山東へ帰れねえ。気のどくだがおまえさんを抱き込んでここで死ぬ。ここは仲間の隠れ家だと言って死ぬ。観念しろよ、安道全」

「待ってくれ、行くよ、行くよ。覚悟をきめて」

「ええ、では承知してくれるか」

「宋公明といえば、天下の義人。ほかならぬお人のことだ。仕方もあるまい。だがの、今夜一ト晩ぐらいは、待ってくれてもいいだろう」

「そのまに、どろん……か」

「とんでもない。じゃあ、一しょに来なさるがいい」

家内の病気とは嘘らしい。元々この安道全は、医者の女好きという方で、建康府の花街には、大熱々となっている妓がある。

妓は、李巧奴といって、一流の歌妓ではないが、気転がよく、男惚れのする肌合いで、いつも濡れているような睫毛は濃くて翳が深い。