Japanische Klassiker mit Furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
徽宗皇帝は立つ。
議は枢密院に移り、勅を奉じた使いは、すぐ凌州へ馳けた。
事は、はやくも風のごとく、梁山泊の早耳にきこえている。
だが、さきにここへ仲間入りしていた蒲東の関勝は、自信をもってそれに当る先鋒軍の役を買って出た。
「なにさま、凌州の団練使(師団長)単廷珪は有数な大将ですし、魏定国も人物です、……ですがその志や人間はよく分っている。なぜならば共に少壮軍人であった頃、自分とは都で一つ釜の飯をくったこともある仲です。きっと彼らを説き伏せて、われらの仲間へ投降させてみましょう」
彼のこの広言は、なかなか広言どおりにたやすくはいかなかったが、しかし凌州の野で、二箇月にわたる戦いのすえ、ついに呉用そのほかの助勢もあって、関勝はそれに成功し、魏と単の二大将を、とうとう梁山泊の仲間へ誘い入れてしまった。
それのみでなく、この凌州の戦いによる副産物として、黒旋風の李逵が、枯樹山の山賊、喪門神の鮑旭と、相撲とり上がりの没面目の焦挺という二人をも仲間につれて帰って来た。
「めずらしいこともあるものだ」
泊中の仲間は、みな笑った。
「李逵ときたひには、人間も鶏も見さかいがなく、つぶすことは知っても、卵から殖やすなんて芸当は知らねえ奴だ。