Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

「ほう、ようこそ」

と、立って席へ迎え、

「王君でいらっしゃるか。実にお久しいことだ。いや。ご出世を見て私までがじつにうれしい」

と、眼を細めてなつかしがった。

「はて? どなたでしょうか」

「おわかりにならんかな?」と、いよいよ親しみをこぼしながら「どこか幼な顔というものはお互いにあるものです。思い出してみて下さい」

「では郷里の」

「そうです」

「あなたも楚州のおかたですか」

「だんだんご記憶が浮かんでこられましたな。とにかくあなたが都で進士の試験に通ってめでたく官途につかれたということは、私は遠い北京にいて聞いたのです。いやお別れしたのはそれいぜんお互いにまだ一つ童塾へ通っていた頃ですからな」

「ああ、ではあの准安の小学塾で」

「ま、一献まいりましょう。なにしろ、話がそこへ行ったら限りがない……」と、さっそく杯をすすめ、話の綾を巧みに縫いながら、柴進がふと問いかけた。

「その冠の花は、元宵節の何かですか」

「そうです」と、王は得意になって「班にして二十四班、五千八百人の官吏に洩れなく、天子さまからお祝として、時服一ト襲ねと、この翠葉金花の簪が一本ずつ下賜されます」