Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

いや、呼んでる呼んでる。余り怒らさないうちに誰か三、四人行ってみろ」

恐々と逃げッ尻を揃えて李逵のいる一室を窺ってみると、なんと李逵はそこらにあった革梱のふたを引っくり返して、緑袍の知事の官服を出してすっかり着込み、腰に革帯佩剣を着け、足にはこれも官人用の皀靴、そして手に、槐の木の笏をにぎって、

「はてな? まだ何か足らねえな。そうだ帽子帽子」

と、冠掛けに見えた冠をつかんで、無理に頭へ冠っていた。そして、がたんと足で次室の扉を開け、

「ははあ、これがいつも知事がいる卓だな。なるほどこいつア悪くない」

と、椅子にかけて、頬杖ついた。

見ると、印鑑筥がある、書類がある。李逵は官印の一つを取って、ぽんぽんと書類を問わず次から次へ捺し初めた。しかしそれにもすぐ飽きて官印を抛り捨てると、

「こらっ、誰かおらんか。書記、監察、どいつでも目通りへ罷り出ろ」

「うへっ。な、なにか御用で」

「なんだ逃げ腰を浮かせやがって。やいっ、弁当を持って来い、弁当を。わが輩は空腹なのだ」

「へいっ」

と役人たちはむしろほっとした。まずまずそんな程度ならとさっそく昼飯を卓に供える。すると李逵は、一目見て、