Japanische Klassiker mit Furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
就役者はまず、百ぺんの殺威棒で打ちのめされ、いちどは気絶して“地獄への生れ代り”をやらせられるのが掟だったが、それものがれた。
また、管営の面前で裸体にされ、四つン這いにされ、肛門を金棒でほじられ、やれ舌を出せの、前の物の毛を剃れのと、あらゆる非人間的な侮辱と翻弄に会うものが通例なのだが、それもまずお目こぼしにあずかった。
そして、登簿、金印調べまで、すっかり終って、これで労役につく仕事場がきまれば、まず地獄人口の一員に数えられて、果て知れぬ苦役生活が始まるわけだ。
「おい新入り、こっちへきな。――てめえの仕事は、獄神堂の番人ときまった。おなさけだぞ。ありがたいと思いねえ」
差撥は彼を拉して、途方もなく広い刑務区域をぐんぐん歩いていき、やがて閻魔大王の祠ってある古い一堂を指さした。
「ここはな、おい。天王堂ともいうが、掟に服さねえ獄囚は、片ッぱしから、しょッ曳いてきて、この前で土埋め、のこぎり引き、耳削ぎ鼻削ぎ、いろんな重刑に処す流刑地の内の死刑場だ。だがよ、おめえは朝晩、線香を上げ、掃除などして、番人役を勤めていればいいわけだ」
「それは、何とも倖せでした。