Japanische Klassiker mit Furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
七、八百の手下どもはまったく堪能したかたちだった。
しかしその後は、刀、弓、箭、戟、矛などを寨門に植え並べ、陸上の陣稽古、水上における舟いくさの教練など、いや朝夕の規律まで、前よりもはるかに厳しい。
けれど、晁蓋の大人の風、呉用の学識、公孫勝や林冲の英気などが、自然、下風に映るものか、不平などは見たくも見られない。それどころか、一種の和楽が醸し出され、それが一だん男仲間の結束と侠を磨き合った。
まもなく、灰色の外洋に冬が来る。
霜白き芦荻には、舟が氷りつき、鴻雁の声も、しきりだった。
「都に残した妻はどうしているだろう?」
ふと、雁の渡るを見ても、林冲は独り腸をかきむしられた。或るとき、その想いを呉用や晁蓋に語ると、もっともだと同情して、さっそく人を派して山寨に迎え取らせることにした。ここの山蔭の一端には、先に呼びよせた阮兄弟の老母や妻子を初め、子供だけの一部落もあったらしい。
ところが、二た月ほど費やして、やがて帰ってきた使いの話によると、林冲の妻は、その後も、高大臣父子の迫害やら、無態な縁組みに迫られて、ついに自害して果て、彼女の父親も、首を縊って死んだという報告だった。