Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
おまえもほんとに駄々ッ娘だね、まあ、嘘でもいいからさ、酒でも飲ませて、ぽんとこう背中の一ツも叩いておあげよ、世話になった冥利にさ」
娘の耳へ口を寄せて、一方へはなだめ、一方には、階段の下に待たせておいた宋江へ向って、閻婆はやきもき、両面二タ役を使い分けていた。
「さあさあ、だんな、どうぞお上がりくださいませな。あんまりお見えにならないので、この娘はすッかり辛気になって、この通りなんでございますの。……いいえもう、心のうちでは、お声を聞いて、わくわくなンでございましょうが、わざと拗ているんでございますよ。ほんに、待ち焦れ過ぎた女心ッてものは、ツンとしたり、泣いてみせたり……。ほほほほほ。……はいはい今すぐ階下から御酒でも支度してまいりますから」
あとはあとのこと。二人だけでおけばどうにかなるだろう。閻婆は狡い眼つきを宋江の姿に交わして、するりと階下へ抜けてしまう。
部屋には螺鈿ぢらしの塗卓、朱の椅子。百花模様の帳で室の半ぶんを仕切り、奥に片寄せて寝台が見える。
衣桁の下には、脱ぎっ放しの絹の寝衣やら、刺繍枕が乱れていた。錫の燭台の明りが流れている床に、珠の釵子が一本落ちているのを、宋江もチラと見た風だし、婆惜もはっと気がついた。