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Japanische Klassiker mit Furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

「おお会ってくれるか。まだおまえの妹みたいな若さだから、ひきあわせるのも何だかちょっと気まりがわるいが。……じゃあ、一しょに家へ来ておくれ」

「あいにく手ぶらで、今日は何の土産も持たねえが、じゃあ行きましょうか。……おっと兄さん、その荷物は俺が担いでやろう」

「だめだめ。おまえとわしとでは、荷担いの寸法が違い過ぎるよ」

なるほど、五尺たらずの武大。天秤の荷綱もそれに合せてある。――途中話し話し公園を出て、二人は町中を連れ立って来たが、たれもこれを同胞と見た者はあるまい。知る者は、武松ばかりを振り返って、

「虎退治の豪傑だ。あれが武松だ」

と、囁いては摺れちがって行く。

「なあ武松。わしもあの評判は聞いていたが、まさか自分の弟とは思わなかったよ。金蓮が聞いたらどんなに歓ぶだろう。おれもちょっぴり鼻が高いで」

いうまに、武大はわが家を見ていた。人通りも少ない裏町で、堀の石橋が枯れ柳に透いて見え、角に一軒の茶店がある。――武大の住居は、その茶店をやっている王婆さんの北隣だった。門佗びしげな、一枚の芦簾へ向って、武大が、

「女房や。お客さんを連れ戻ったぜ。そらもう珍らしいお客さんでな」