Japanische Klassiker mit Furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
一が拍子合い、二がお容貌、三がいちもつ、四がお金、五が暇のあること」
「暇と金なら、あり余るぜ」
「お容貌だってとてもとても。もしわたしが若けりゃあ捨ててなんかおきはしない」
「三の男の物なら、おれのものは、驢馬ほどなものはある。どんな商売妓だろうが、嫌泣きにでも泣き往生させずにはおかないよ」
「おやまあ、たのもしい。けれどまだありますよ、いッち難かしい一つがね。拍子合いといって、首尾と縁の機ッかけ。これがねえ、旦那え」
「まだ、渡りがついてねえのかえ」
「あれでもやっぱり亭主は亭主で、朝に晩に饅頭売りの武大めが、金蓮や金蓮やで、くっついていますしね。その隙を狙う才覚ですもの、生やさしい苦労と芸当じゃございませんでしょ」
「わかってるよもう、その骨折りは。まだ何か所望があるのか」
「じつはね旦那、たび重なって申しあげにくいんですが」
「ああよそにいる息子の嫁娶り入費か。それも要るだけは出してやる。……やるがさ、どうだよ、隣の鶯は」
「あしたの昼、そっと籠から盗んで、うちの奥へ誘い込んでおきますから、いいようにお啼かせなさいましな」
「えっ。ではもうはなしは出来てるのか」