Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
「いただいておきねえ。坊の小世帯なら、十月や一年は暮らせるだろうが」
「ありがと……」と、※(「軍+おおざと」、第4水準2-90-23)哥はすっかりよろこんでしまった。だが、そいつが何の代償か、町ずれしている少年だけにすぐ察していた。「……じゃあすっかり話すけどね、おじさん怒ッちゃいけないよ」
彼はぺらぺら喋り出した。――もう五十日ほども前のこと。西門慶の旦那がよく行く王婆の茶店の奥で、その日も旦那と金蓮が逢曳きしているから、そこへ行けば小費い銭になるぞと人に唆かされて、さっそく果物籠を頭に載ッけて行ってみた。
すると。――店先で張番していた王婆のやつが、何としても寄せつけない。
まるで人を野良犬かなんぞのようにあしらッて、あげくには打ン撲ったり、果物籠まで往来へ抛り出して、水でも打ッかけそうな権まくだ。
さあ、おらも口惜しくて堪らない。「みていやがれ……」と今度は別な日。――日ごろ仲よしの、饅頭売りの武大さんを公園で見つけて「おまえの女房は間男してるよ」と、すっかり告げ口してやった。
そこで武大さんと諜し合せ、姦夫と淫婦の現場を抑えろと、二人で二度目の襲撃をこころみたのだが、何しろ王婆の警戒がきびしい。