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Japanische Klassiker mit Furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

「へい。異存はございません」

「よし、そのままでいろ。すぐ段取りをつけてやる」

武松が手をあげて呼ぶと、物蔭にいた施恩以下の主従が、ぞろっと前へ押出してきた。

附近の顔役といえば、これは呼ぶまでもなく、騒ぎと同時に群集の中へ来ていた。すでに誰いうとなく「あれは虎退治の武松だ」「陽穀県で兄のあだ西門慶をころして流されてきた武都頭だ」との囁きが流れていたので、たれひとり彼の前に来て慴伏しない者はない。

「ご見物のお立会、どうぞ証人となって、よくよくこのざまにお目とめておくんなさい。今日以後、非道な青大将はこの快活林の盛り場からつまみ出し、以前通り管営殿の若さん金眼彪の施恩がここのお店と、界隈の縄張りとを締めくくることになりました。……さあ、青大将、三べんお辞儀をして、とッとと何処へでも消え失せろ」

なにしろ盛り場の真昼である。物見高い上のこの騒ぎ。埃りの上にはどっと見物人の笑い声やら雑言が旋風を描いた。

このことあって以来、快活林第一の酒舗といわれる角店は、また一倍の大繁昌を呼び直した。施恩が主に坐ったのはいうまでもなく、父の管営も、ときどき騎馬で景気を見にやってくる。