Japanische Klassiker mit Furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
常日頃から、いまの悪政と官人の腐敗にはあいそがつきたと、よく仰っしゃっていたあなたのこと。梁山泊の漢どもとは、かならずおはなしが合うだろうと存じますが」
「しかし、山寨には名だたる晁蓋、呉用、宋江などのほか、ふた癖も三癖もあるのが大勢いるだろうに、おいそれと、この李雲を仲間へ入れてくれるだろうか」
「そりゃもう、おいでくだされば」と、朱貴もそばから助言を加えた。「――梁山泊では、双手を挙げて、一同お迎え申しますよ。まして朱富が多年お世話になった、剣術のお師匠でもあると聞けば」
とっさ、談合いはここで急転直下ときまったが、いざ行こうとなると、いつのまにか李逵の影が見あたらない。「はて、あいつがまた、どこへ行ったのか?」と、怪しみ合っていると、そこへ疾風のごとく戻って来た李逵が、片手には曹旦那の首を提げ、また片手には、かの草簪の女の首の黒髪を引っさげて、
「おれを苦しめた奴は、こいつとこいつだ。腹癒せにかたづけてきた。――沂嶺の虎をあわせれば都合これで六匹だ。畜生に身を啖われて、六道の辻で迷っているだろうおふくろも、これで浮かんでくれるにちげえねえ」
と凄烈な笑い顔を見せて、その両手の物を三人に示すと、李逵は切れ草鞋でも捨てるように、それを路傍の藪だたみへ抛り投げてしまった。