Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

「何を」

「今日が今日まで、じっと我慢していたんですけれど。……畜生、わ、わたしにこんな汚名を着せて、あなたとの仲を裂こうとするなら」

「ま、まさか、夫婦仲を裂こうなんて、そんな石秀じゃあるまいに」

「いいえ、あなたのその人の好さ。それをあいつは、ちゃんと見抜いて、私までを誑らかそうとしてるんです。女の口からは、つい言えもしない言い難さから、今まで黙っていたのは、私も良くはありません。けれどそれは、かんにんして下さるでしょ。もう言ってしまいますから」

「何をおまえにしたというのか」

「はじめのうちは、うるさく艶書なぞをそっとよこしていましたけれど、しまいには図ウ図しくなって」

「えっ、艶書を」

「それどころじゃあないんですよ。あなたが非番の夜だというと、裏庭から忍んで来てさ」

「ここへか」

「いちどなぞは、私を手ごめにしようとさえしたので、私も覚悟したほどです。見てください、そこの化粧台の抽斗を。いつも魔除けの短刀を入れておくんです。つい、こないだの晩だって、私は刃を抜いて見せてやりました。乱暴するなら自分の手で死んでやるって。そしたら良人が仇を取ってくれるだろうといったら、こそこそ消えて行きましたけれど……」