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Japanische Klassiker mit Furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

欧鵬はあせッた。挑みかかった彼の鉄鎗もまた、蝶になぶられているようで、いたずらな、空を感じてきたからだった。「いまいましさよ」と、猛れば猛るほど、自分の呼吸も馬の息も、ただ荒ぶのをどうしようもない。

宋江は、これ、ただならずと見て、

「飛も出ろ。馬麟も助太刀に行け」

と、躍起になった。

もう一騎討ちを見物している場合でない。

敵の搦手門からは、祝朝奉の長男、祝龍の一手三百人が現われて、宋江の側面へ狙い寄っている。――果然、宋江の身辺にも殺気が立つ。ところへ、大手の秦明が一部隊をひッさげて応援に来た。宋江はよろこんでそれへもすぐ命じた。

「ここはいい! 馬麟、飛とともに、あれなる扈三娘へ当ってくれ。矮虎は早やあの手の者に生け捕られている」

「こころえた」

秦明の一隊が、猪突をしめすと。

「待った」

とばかり、その途中で、祝龍の手勢が横からぶつかってきた。

だが、秦明の狼牙棍(棘立った鉄棒)にあたりうる敵はない。もしこのとき、城中から祝家の武芸指南番、欒廷玉が助けに出て来なかったら、祝龍もあぶなかったとさえいえる。

「拙者が代る。あなたは退いて、一ト息入れておいでなさい」