Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

「聞きゃあ東京者ですとさ。別嬪ですぜ。いや何よりは、唄、弾奏、軽い茶番、何をやっても田舎廻りにしちゃあズバ抜けてるんで」

「たいそうな惚れ込み方だな。そんなにいいなら、ぜひおふくろに観せてやりたいもんだ。そのうち弁当でも拵らえて、おふくろと一しょに観に行こうよ」

「……旦那、旦那。あれ、行っちまうんですか。……けッ、よしゃあがれ。捕手の先頭に立つと鬼にも見える雷横だが、へんなものだナ。自分のおふくろには、目も鼻もありゃあしねえ。ふん、つまらねえ人間だよ」

おふくろ思いな雷横だが、老母の眼から見ればこの子にもたった一つ心配はある。悪癖がある。ほかでもない、酒癖がよくないのだ。

「ま。そうクヨクヨ言いなさんなよ、おっ母さん。雷横だって、いつまで心配をかける年頃でもねえさ。ましてや役署勤めの身だ、それに新しい知事さんに代ったから、このさいきっぱり禁酒ときめ、旅先から帰ってからも、杯は手にしたこともねえんだから」

雷横は母へ言っていた。事実、家では飲んでいない。また外でも禁酒を公言していたが、友達はまったく違う。てんで信用してくれないのだ。

その夕も、役署帰りの辻酒屋で、彼はつい悪友どもに飲まされてしまった。