Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にほんばし

日本橋

泉 鏡花

Lesen Sie 日本橋 (にほんばし) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.697 Zeichen · 177 Bildschirme

Aozora Bunko

)と、こちらがお言いなすった時は、直ぐに清葉さんとお思いだろう。」

「ええ、そりゃ思ってよ。」

「そら御覧、思ったって饒舌ったって、罪は同じくらいだよ。それに、謝罪るには、お前さんの方が役者が上だからさ、よう、ちょいと。」

「貴方、御免なさいまし、ほほほ。」

葛木はしかし考えさせられた様子が見えて、

「成程、思ったって饒舌ったって、違いは無いか。いや、そうまでは、なかなか悟れない。……と云うのはやはり色気なんです。……極りは悪いがね。

そのサの字なんだ。切符の表に、有るべき理由の無い一字が、もし有ったら、いつも控え控え断念めて引退る、その心がきっと届くぞ!……想が叶う。打明けて言えば清葉が言う事を肯いてくれる。思切って打着かろう。サの字が無ければ、今夜も優柔しく、と言えば体裁が可い、指を銜えて引込もうと、屹と思って熟と視ると、波打つ胸の切符に寄せる、夕日に赤い渚を切って、千鳥が飛ぶように、サの字が見えた。」

「ああ。」とその千鳥を見るように、引入れられて、屏風はずれに前髪を上げた、瞼の色。お孝の瞳は恍惚と、湯気の朧に美しい。

葛木も連れられて、夢を見るように面を合せて、