Japanische Klassiker mit Furigana
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いんじゅうトリステサ
橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇 (いんじゅうトリステサ) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 154.788 Zeichen · 299 Bildschirme
仕事を継続し得られたのであったが……。
さてそこで、ちょうどその日記を発見したという当日の出来事に移るのであったが、それは私たちの班がオジュラノ高山をめぐる連嶺の一つボラマ連山密林の奥約七十哩ばかりの盆地にキャンプを移動して、ここを本部として付近七、八哩を毎日測量していた時のことであった。もはやこの付近一帯を測量すれば――詳しく言えば東経十九度三分南緯八度四分に達しさえすれば、東方より進出して来る第八班と合隊し得べく、あと二十日間ばかりの努力と思えばまことに気も軽く、仕事の完成にも一層張り切っていたのであったが、ちょうどその日も私は七、八人の人夫相手に朝からキャンプを出て、二、三哩奥の密林中を測量していたのであったが、仕事に熱中しているうちにいつか時間の経つのも忘れて、もう時刻は午後の二時三時頃にもなっていたであろうか。先刻から目標にして紅白の向桿を立てて佇ませておいた土人のニストリが動揺して、経緯儀を覗いている私の観測がどうしても付かなかった。ふだんから仕事熱心な真面目な土人であったし、もしかすると、この辺に多いといわれるバンタ毒蛇でも足許にいたのかなと眺めているうちに、今度はさらに第二視標のジアンドロという土人の向桿も烈しく震え出してきた。