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Japanische Klassiker mit Furigana

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いんじゅうトリステサ

橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇 (いんじゅうトリステサ) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 154.788 Zeichen · 299 Bildschirme

Aozora Bunko

「おうい、どうしたのだ! ニストリ! 何かそこにいたのか!」

と、私が大声を出した瞬間であった。ニストリの向桿もジアンドロの向桿も見る間にそこにぶっ倒れて、叢から飛び出した野獣のように、狂気した二人が私のほうへとんで来た。血の気もないほどに蒼褪め切って、しかも口も利けぬくらいにブルブルと手足を震わせているのであった。

「何事が起こったというのだ! ジアンドロ! お前までも!」

と言ってもそのジアンドロまでがただ無言で私の袖を引いて、あっちあっちと言わぬばっかりに指さしているのであった。ともかく二人の様子で、よほどただならぬことが起こったと私にも直観されたので、私もすぐに拳銃を引き抜いて用心しながら二人の後について行った。ニストリの向桿を立てていた地点は、私が経緯儀を据えていたところから九十ヤードの距離、ジアンドロの佇んでいたところは、さらに三、四十ヤードの距離であったが、烈しい上り勾配の地勢であった。そしてここまで来て見るとあたりの密林もだいぶ疎らになって、ニストリのいたところからさらにジアンドロのいたところまではハッキリ足許までも見渡せるくらいに打ち開けていたが、二人の土人が眼をまるくして指さしているのも道理、それは密林が疎らになったのではなく、この辺一帯無風の熱帯下でありながら何物の仕業か、その辺一面