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Japanische Klassiker mit Furigana

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ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme

Aozora Bunko

村の顔役として村長とホセ警官と小学校長とがこの大先生のお側に侍ってサービス至らざるなく、大先生の鑑定を一刻千秋の思いで待ち侘びているのであったが、大先生たるや村役場の階上に安置してある木乃伊を見ては感嘆し、金貨を眺めては感嘆し、油絵を手に取っては感嘆し、感心しているばかりで一向埒があかなかった。それでも独逸文だけは咀嚼する力があったとみえて、熱心に巻物を拡げて読み耽っているのであった。

時々溜息を洩らして、これにも感嘆しつつ読んでいたが、やがて驚くほど時間がかかって三巻ことごとく読み終えると、またぞろ木乃伊や金貨や絵の方を眺め感嘆しかかったので、堪りかねて村長が口を開いた。

「一体どういうもんでござりましょうな? 先生、どこからながれて来ましたのじゃろかな?」

「さあそこだて!」と大先生は当惑そうに絵を置いた。が、ありありと、額に皺を作っているのであった。

「せっかく来たが、儂にはなんとも手に負えんよ」とアッサリ兜を脱いでしまった。

「はたしてこういう奇怪なことが、あり得るものだろうかね?」

「と……仰しゃいましても、私共には何のことやら、さっぱりわかりかねますんですが」