Japanische Klassiker mit Furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme
と穹窿越しに居間の椅子を指し示した。
「少し、お話しておきたいこともありますから」
そして、未亡人とそこの椅子に差し向ってまた、問答が始まってきたのであった。
「失礼ですが、奥様、どなたにでも、記憶違いということはございますから、奥様はそう仰有いますけれど、いつの間にか金庫の中で、スリ変っていたと……奥様がほんものだとお思いになって、お着けになった時はもう、偽物だったということは、ございますまいかしら?」
「わたし何度でも、ハッキリと断言しますが、着物を着換えて階下へ降りた時には、間違いなくほんものだったのです。長年見慣れていますから、わたしに見損いなぞということは絶対にありません」
「奥様が階下へお降りになってから、お客様方がお帰りになるまで時間にして、ほんの四時間ばかりということになりますが、お客様方の眼の前で、おかけになっていらっしゃる頸飾りが取り換えられたということは、普通では考えられぬ、魔術のような早業だということになります。やっぱり、金庫の中で換わっていたのでは、ございませんかしら?」
「絶対に、間違いはありません、アイネス嬢! まだ疑いがお晴れにならなければ、一つ証拠を御覧に入れましょうかね」