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Japanische Klassiker mit Furigana

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ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme

Aozora Bunko

「国家警察局へ電話をかけて、唯今盗難にかかりましたと、知らせなさい! 都市警察庁へも大急ぎで、電話をかけて! 何をぐずぐずしてるんですよ! 早くおしでないか!」

と小間使をガミつけた。ビョルゲ邸からの訴えに接して、国家警察局からも、都市警察庁からも、腕利きの探偵たちがスッ飛んで行った。相手が高貴な方でいられるから、極秘の上にも極秘にして、周到な捜査陣を敷いたが、物的な証拠というものが一切ない。

「この高貴な方へ手を入れるには、よほどの証拠固めをしてかからねばならぬ。調べれば調べるほど混沌として、半年たった今でもまだ有耶無耶なのだよ!」

と小父様は、投げ出すように溜息を吐いた。

「でも、……その時殿下ではなくて、誰か殿下と瓜二つの人間が、殿下を装ってビョルゲ夫人の相手をしたものがある……とそう考えて、その方面をもっともっと、調べてみる人はなかったのでしょうか?」

「フィリップ殿下と聞くと、丁抹中の若い女が顔色変えるが、名探偵! お前もソロソロ顔色が変ってきたじゃないか!」

と小父様は笑い出した。

「お前に言われるまでもない。もちろんそういうことも、充分考慮に入れて、調べてるさ。