Japanische Klassiker mit Furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme
「大奥様は、おいででございませんかしら?」
と、小間使のエーディトが探しに来た。
「アノ……大奥様……若奥様が、お呼びでいらっしゃいますけれど……」
それではいよいよ開宴であろう。気が急いていたから、ヨアンネスの言葉をハッキリとは覚えていない……発動機がもう一つ要ると言ったのは、頭に残っているが……たしかサーラに買いにやるんだからと、言ったような、言わなかったような……。
「さあさ、お母様は忙しいんですよ、お前の相手はしていられない……ではね、今そんなことを言ったって、ここには何にも持ってないじゃありませんか! ユーワンのところへ行って、お母様がそう言ったからって、出してもらっておいで」
ユーワンは、例の頬鬚の執事であった。
「じゃ僕、そうしましょうっと! お母様、有難う、有難う……やっぱり僕のお母様だった!」
と嬉しそうに少年は、両手を廻して未亡人の頸を抱いた。そして頬に接吻をする……。
「ほらほら、イヤですね、髪が崩れるじゃありませんか、もういい、もういい、わかりましたよ……」
突き当りの扉を開けると、お客たちの前を抜けずとも、二階へ上る階段がある。