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Japanische Klassiker mit Furigana

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ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme

Aozora Bunko

「先生は厳ましい?」

「勉強は厳ましいけれど、遊ぶ時は一緒に遊んでくれるから、僕大好きだよ」

「坊っちゃんは、ウソなんかお吐きにならないでしょうけれど……吐いたら厳ましい?」

「知らない……そんなこと一度もないから、僕知らない……」

「おやおや……坊っちゃんとお話してると面白いもんだから、わたしうっかりして随分坊っちゃんのお部屋で、長居しちゃった。御免なさいね……じゃ今度来る時、何かいいもの、持って来て上げましょうね」

それで少年の部屋を出たが、この少年がウソを吐くような子供か吐かぬ子か、彼女がその足で少年の登校している中学校に受持ちの教師を訪ねて行ったのは、もちろんであった。

「あの少年の、学業成績はごく普通でしてね、取り分け優秀という点は、別段ありません。かといって、できないという側ではもちろんないのですが……そんなことよりも、あの少年はいかにも物事すべてが、貴族的におっとりしてましてね、およそウソなんぞ吐くような、そんなヒネクレタ性質や才走ったところなんぞ、微塵もないですね。やはり、生まれは争えません。その点名門の子弟として、典型的な素質だと思っています」