Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme

Aozora Bunko

もう二、三人ばかり狩り出して、みっちり洗ってみましょうかね」

という返事であった。続いてエッベを呼び出したが、これはどこへ廻っているのか電話が通ぜぬ。お座敷へ出せる代物ではないが、嬢にはもう一人キテレツな手先がいる。毒蛇と綽名されてるラルフ。前科六犯の追い剥ぎ、強盗、掬摸、窃盗……悪事ときたら何でもござれの、デパートみたいな男であったが、これも亡くなった父親に助けられたのを徳として、フッツリと悪の道を絶って、今ではこの私立探偵親子二代にわたって、忠実な手先を務めている。コブラは印度の毒蛇、一遍見込んだが最後、カブリツイテ放さぬ猛毒性からきた綽名であろう。

「どうしたい姐御、バカに息を切らしてさ! 陽気の変り目で、ちいっと心浮き浮き、てえところじゃねえのかね?」ときた。

「それどころじゃないのよ、ラルフお前すぐ、場所を変えておくれでないか? クラーグ造船の、ステーンセンという人のところへ!」

「クラーグ造船のステーンセンてえと?」

「ほら、美術館脇に、大きな邸を構えてる伯爵の……」

「ようがす、じゃこれから、スグにかかりやしょう」

「今のところは全部引き揚げて、お前の手の内みんなで、かかってみておくれな」