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Japanische Klassiker mit Furigana

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ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme

Aozora Bunko

「これがボンベイの映画女優です。美人とは思えませんか?」と、あまり私がニヤニヤと信じられぬ眼付きをしているので、カ氏は業を煮やして大きな黛を拵えた印度女優のブロマイドを持ち出してきた。なるほど顔立ちが美人でないとは決して言えなかった。夢見るような瞳をしてひどく濃情的な容貌は、もしこれが聖林あたりの女優だと言っても決して恥ずかしくないだけの縹緻をしていたが、写真ではもちろん皮膚の色もわからず、それに第一南国的なしちくどい肉感さは見ただけで腎虚になりそうで私には感心できなかった。

「よろしい! 美人であるかないかは、人々の好き不好きにもよることですから一概にも言えません。けれど、ともかく印度に来ている欧州人が非常な憧憬を持っていることだけは間違いありません。あいにく今手許にお写真がないのであなたにお見せすることができないのは残念ですが」といかにも残念そうに前置きしてカ氏は話し出すのであった。ヴィルプール王国ナリン太子殿下の姉君カムレッシ王女殿下がいかに美しいかという自慢話であった。

「初めて仏蘭西のボギラール大佐が私の国を訪問された時だったと思います。大佐は国王陛下に謁見されましたが、太子殿下はその折ちょうど旅行で御不在でしたのでカムレッシ王女殿下がお逢いになりましたが、大佐は口を極めて王女殿下の美を称えられまし