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Japanische Klassiker mit Furigana

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ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme

Aozora Bunko

恥ずかしいが私も未だかつてこんなことは考えたこともなかった。がそれよりも私の驚いたのは可愛い顔をしているくせに少年の口吻がなんとなく、一家の見識を備えて、威厳自ら備わるあるものを迸らせていることであった。しかも映画館を一つ作ることを私は命じておきました、と少年はまるで玩具の人形でも拵え上げるように、いとも軽々と口に出している。映画館なぞというものが、こんな十八、九の子供の小遣いぐらいで易々とでき上ることであったろうか。どんな小さな映画館でも、尠くとも何万という金がなければできることではないではないか。素晴らしい容貌をしてわかったようなことは言ってるが、どこか少し肝心なところが足りないのではないかしらんと思った。

「あなたの作る映画館は幾らぐらい掛かるのです」

と莫迦莫迦しいとは思いながら、私も子供になった気で相槌を打ってみた。

「私の計算では六万五千ルピーの予算です」

断っておくが目下の為替では一ルピーは邦貨約一円二十四銭を唱えている。六万五千ルピーではざっと八万六百円ばかりの勘定になる。

「誰がそれを作るのです。あなたのお父様が……?」

「いいえ、私が作るのです。