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Japanische Klassiker mit Furigana

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ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme

Aozora Bunko

ともう一度私は太子の手を握った。

「それをあなたはどうなさる?」と私の酔っぱらいぶりをいささか持て余しながら、太子はさっきから私が返そうとして手に握りしめていたピンを抜き取って、また私のネクタイへ挿してくれた。

「いいのではありませんけれど、お役に立てば結構です」

「いいや、これは返す! 硝子のピンだと私は思っていたのだ! そんな高いものなら、私には要らん。私はちっとも欲しくない!」と私は喚き立てた。「MR・タチバナ。あまり遅くなりますとみんなが心配しますでしょう。よろしかったらそろそろ帰ろうではありませんか」

と太子が立ち上った。「お暇でしたら明日でも私のホテルへいらっしゃいませんか? 何にもありませんけれど御飯でも御一緒にしてお話しすることにいたしましょう」

「行きますとも! 私は忙しいけれども行きますとも!」と大元気で私は喚いた。少年がナリン太子とわかった時分から私の呂律はだいぶ怪しくなってきていたが、それでもまだまだ私は飲み足りん気がしていた。そしてこの少年がナリン太子ならば、自分にも掴めないが何かもっともっと話したいことが、山ほどあるような気持がしていた。