Japanische Klassiker mit Furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme
文意は至極簡単で、唯今貴宅から辞去後再度キャゼリン嬢が来訪再び一同で協議をしたが結局、この際は後で叱られるまでも一度抑留から殿下をお迎えして今後いかになすべきやを議したいと思うから、ともかくキャゼリン嬢の提案を容れて一応同嬢に大使館当局に逢ってもらうこととしたから、はなはだお手数を掛けて申し訳ないと思うけれどこちらから何分のお知らせをするまで昨日お願いした件を一時保留にしておいてもらえまいかという手紙であった。そしてその後に明日早速キャゼリン嬢は大使館へ出向いてくれるはずになっているから、明晩殿下の御動静判明次第早速またお知らせするつもりであると付記してあった。せっかく起きたらすぐ出かけようと意気込んでいた矢先であったから、何のこった! 散々人を騒がせておいてと張合い抜けがした。しかしもちろん私なぞがヒョコヒョコと出掛けて行って門番に軽くコナされて帰って来るよりも、同国人でありかつはジャルディン卿の妹であるキャゼリン嬢の行く方がどのくらい効果的だかわからないのであったから、もちろん私に異議なぞのあろうはずもないことであったが、頼まれてみると尻込みしていたくせに、こうやって断り状が来てもう行かなくてもいいということになると何となく、自分が廃物視された気持がして妙に奥歯に物の挟まったような心地であった。