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Japanische Klassiker mit Furigana

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ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme

Aozora Bunko

そして私が淋しい気持で自動車に乗っている時、怒りっぽいしかし無邪気なムッツリとした、しかし子供のように単純で率直なシャアは、「MR・タチバナお喜び下さい! お喜び下さい! 今太子殿下が仰せになりました。お伴は私一人と決まったのです。私がお側に随いていますれば御安心下さい! どこでどんなことが起ろうとも太子殿下のお身体に指一本でも触れさせるものではありません!」と車上に躍り上らんばかりにして、喜悦を満面に現しているのであった。

「そしてジャヴェリは?」と私が聞くともなく上の空で聞いてみたら、

「日本にいましても仕方がありませんからもう帰国しますでしょう」と怒ったように答えた。

越えて二日、私は太子のことのみを考えて哀愁と思慕とで胸の閉されるような思いを続けた二日の後、太子の乗船イキトス号が横浜を解纜する日には何を措いても見送りに埠頭へ出かけて行った。出航まで余すところわずかに二日間では何をしようにももう間に合わなかったから、せめて太子の旅情を慰めるためにもと文楽座の人形使いを象った博多人形を一個と、これも亜米利加へ着かれた後の記念にと思って七宝のカフス釦を太子とシャアとに一対ずつ財布の底をはたいて用意した。