Japanische Klassiker mit Furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme
烈しく逆浪に揉まれたか岩礁に摩擦されたかして、堅牢な函板は簓のように木膚がそそけ立っていた。ともかく莫迦大い上にドッシリとして、かなりの重さがある。何が中に詰まっているのか、大勢で持ち上げて、ドタン! と倒してみてもゴツン! とも音はせぬ。
棄てるには何か曰くのありそうな、しかし、ともかく字が読めぬ。
「おうい、ルシア! エステポナの蛇病院へ持ってってみようじゃねえか! あすこならきっと読んでみてくれるぜ」
子供たちは、結局これを蛇毒の研究所へ担ぎ込んでいくことにしたのであった。あすこならそう遠くはないし、そうだ! あすこには顕微鏡を覗いている、白い解剖衣の先生たちがたくさんにいる。何と書いてあるか、読んでみてくれるだろう。
「なんだ、なんだ、ラウラ! おいこら、モラ! 朝っぱらから棺函なんぞ担ぎ込んできて、なんて騒ぎをやらかしてるんだ!」
と解剖衣の所員たちはヴィザの代りに汗みずくになって、今にも大函の下に圧し潰されんばかりの恰好で、ワッショイワッショイ練り込んできたのを見ると、眼を円くしたが、
「小父さん! そうじゃないんだよう! 海に泛んでたんだよう」