Japanische Klassiker mit Furigana
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme
「さあ、誰だろうか。先生もさっきから考えているんだけれど、よくわからない。博士が帰って来たのかも知れないが、それにしては、あの足音が、あまり響きすぎる」
「足音が響き過ぎるというと、どんなことですか。足音が怪しいのですか」
新田先生は、うなずいた。
「千二君。よく耳をすまして聞いていたまえ。博士は、老人だよ。そうして体もたいして大きくないのだ。そのような老人にしては、あの足音は、あまりにどしんどしんと響き過ぎるのだ。まるで、鉄でこしらえたロボットが、足を引きずって歩いているようではないかねえ」
千二は、それを聞いて、にわかに、薄気味が悪くなった。まさか、ロボットが!
新田先生と千二少年は、だんだん不安になって来た。
せめてその足音が遠くなるようにと、心の中にいのっていたが、意地わるく、その重くるしい足音は、いつまでたっても、二人の頭上から去らなかった。
「私たちを、いつまでも、この地下室に閉じこめて置くつもりなのだよ」
先生はそう言った。足音は、同じところを、こつこつと、ぐるぐるまわりしているのだった。
「先生、僕たちは、どうなるのでしょうか」
千二は、心細くなって、思わず、先生にひしと抱きついた。