Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme

Aozora Bunko

あいにく、ちょうどその時、この横町は、子供の外にだれも外に出ている者もなく、また通行人もなかった。だから、長マントの連中は、そのままずんずん歩いて子供の方に近づいた。

女の子たちは、石けりに夢中になっていた。その時、長マントの一隊が近づいたことも知らないようであった。はっと気がついた時は、もう遅かった。

「あら、おじさん。線の上を通っちゃ、ひどいわ」

「あら、あたしの石をけとばしてさ。いやあよ」

長マントの連中は、なにも言わなかった。そうして一列になったまま、そこを通って行った。

彼らが通っていった後には、チョークでかいた石けりの白い輪はあった。石けりの石も、そのままそこにあった。しかし、どうしたわけか、今の今まで、そこに楽しそうに遊んでいた五、六人の女の子の姿は、どこにも見えなかったのである。

長マント隊は、そ知らぬ顔をして、ずんずん向こうへ歩いて行く。だが、別に子供をつれている様子も見えない。ただ彼らのマントが、風もないのに、どうしたわけか、へんに波うつのであった。誰かそこへ行って、マントの下を見てやるとよかった。

こうして、かわいい女の子たちが、火星人にさらわれてしまったのである。