Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 289.044 Zeichen · 575 Bildschirme
その意味でもいい年末です。
しかし、出版関係は大したことになるらしい様子です。紙が先ず現在つかっている量の二割の由。二十冊出した本やで四冊ですからね。配給の工合も全く変化して、今四つの大売捌が会社になって、小売ははじめ希望だけ買ってしまうのですって。そしてその手数料(小売の儲が)岩見重太郎は五割で自然科学なんかは一割の由(暫定)税務署ではならし二割と算術するのだそうだから、誰だって岩見重太郎をおく、と。大したことでしょう? 出版屋が、著者を儲けでだけしか計らなくなるのは当然です。儲る著者が石川達三ピカ一という現状は輪に輪をかけます。そして文化は益※(二の字点、1-2-22)ダラクいたします。しかも国は重大時局に面しているというわけです。
このような来年の展望にあって、しかもやっぱり私はうれしさを感じるとしたら、文学の面白さ、歴史の面白さに所以するしかないわけでしょう。こういう時期に、勉強の価値がどんなにいきるのかということこそ面白いと思います。
ワンワがあんぱんにつられるように、書けるものを追って顎を出してゆけば、どういうことになるでしょう。面白さ、勉強の面白さは、書けるものにかくべきことを見出してゆく力ですから。