Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 230.599 Zeichen · 458 Bildschirme
そういう変化が迫っているということも、私の名案がなかなか浮ばない原因でね。川口松太郎は「蛇姫様」というようなものをかく男だけれども、余り艷かすぎるということでいざこざがおこって、何とか云われたとき、生活しなければならないんだからと云ったらば、それは十分よくわかる、そのためなら何も心配はいらない、満州へ行って電気屋になって下さい、足りなくて困っている、すぐ紹介状かきますと云われたよし。実に今日の逸話です。
T・Yという人がいましょう? 伺いたてたらノートを端から端までめくって見て、居ない。これで見るとよっぽどペイペイだろうということであった由。
私はさびた小刀になってしまうのもいやですが、さりとて余りのコマ鼠の遑しさで(心の、ね)結局その日その日のために本当の書きものが出来ないというのも非常に困ると思います。そういう風な生活のプランを立てたくない。それから、永い時間ということは必然で、云わば一生かもしれないから借金生活はいけません。結局つづきませんから。そこで、まことに私の不得手な算術を、ああ足して見てこう引くと、こう引いてああ足すと、とやって小首をひねって居ります。